情報技術に関する一般知識 |
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- オペレーションズリサーチ(OR)
- 確率・統計
- 情報技術の新動向
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オペレーションズリサーチ体系
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|--線形計画法(LP)
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|--動的計画法(DP)
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|--PERT
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|--待ち行列
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|--シミュレーション
確率・統計体系
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|--確率定数・確率分布
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|--期待値と分散原理
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|--順列と組み合わせ
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|--分布関数
情報技術の新動向
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|--人工知能(AI)とエキスパートシステム
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|--ネットワーク技術
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|--移動体通信
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|--衛星通信
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|--マルチメディア
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|--コンピュータ・ブラフィックス(CG)
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|--スーパーコンピュータ
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|--ニューロンコンピュータ
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|--ファジーコンピュータ
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|--第4世代言語(4GL)
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1.オペレーションズリサーチ(OR)
- シオペレーションズリサーチ(OR)
オペレーションズリサーチは、略してORともいい、システムを運営するときに生じる
諸問題に関して、科学的な方法、モデルなどを適用する学問分野である。
オペレーションズリサーチは、工学、数学、経営学などと深く関連した学際的な学問で
ある。
企業における経営、販売活動、生産活動などは、いずれもオペレーションズリサーチの
対象となる。
- 線形計画法
線形計画法は、リニアプログラミングまたはLPともいい、線形方程式、線形不等式の
制約条件のもとで、式で示される目的関数を最大または最小にする最適解を求める
ための手法である。線形計画法には、シンプレックス法(単体法)、図式解法などがある。
- 動的計画法
動的計画法は、ダイナミックプログラミングまたはDPともいい、時間を何段階かに
分けて、その段階ごとにその時点で最適な意思決定を行う。動的計画法には、
最短経路探索問題や多段最適配分問題、在庫問題などに広く用いられている。
- PERT
PERTは、Program
Evaluation and Review
Techniqueの略であり、プロジェクト
や工事などの計画のステップをアローダイヤグラム(矢線図)で表現し、作業の進捗状況
を管理する手法である。
- 待ち行列
待ち行列は、これからサービスを受けるために待っているものの集まりのことをいう。
- シミュレーション
シミュレーションは、模擬実験ともいい、複雑なシステムや現象をモデル化し、解析
する手法である。このシミュレーションを用いることによって現実の動作や現象を推測
することができる。
シミュレーションには、確率的模型による確率的シミュレーション、確定的模型による
確定的シミュレーション、モンテカルロシミュレーションなどがある。
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2.確率・統計
- 確率
確率とは、ある1つの試行を行うときに、ある事象が起こる確からしさを数量的に
表したものである。ある実験や観察を行うことを試行といい、試行の結果起こる事柄を
事象と呼んでいる。
- 確率変数と確率分布
確率変数は、ある現象を観察しているとき、変動している量のことをいう。確率変数が
とりうる値が離散的であるとき、離散形確率変数といい、連続的であるときは、
連続形確率変数という。
- 期待値と分散原理
期待値とは、確率変数xのとる値にxの発生確率P(x)を乗じて求める、重みつきの
平均値である。
- 順列・組み合わせ
n個のものからr個を取り出して1列に並べるとき、これを順列と呼ぶ。
- 分布関数
確率変数が連続型の分布関数を連続分布関数といい、離散型の分布関数を
離散分布関数という。
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3.情報技術の新動向
- 人工知能とエキスパートシステムの研究
人工知能は、AIともいい、人間が行っている知的な仕事をコンピュータによって
行うことをめざした研究分野である。
人工知能の特徴としては、推論を行うことができることがあげられる。推論とは、
与えられた規則と事実から、規則を事実に適用して結論を導くことをいう。推論の
方法いは、演繹と帰納とがある。
人工知能の主な対象分野は、エキスパートシステム、パターン認識、自然言語の
翻訳などである。
- ネットワーク技術の進展
コンピュータとネットワーク技術の結び付きは、データ処理の広域性と即時性を
もたらしている。そして、現在の多くの企業は、それらを活用して、経営の
インフラストラクチャ(基盤)として、CCN(コンピュータ・コミュニケーション・ネットワーク)
の構築を目指している。
- 移動体通信の利用の拡大
移動体通信は、自動車、航空機、船舶などの移動体上から、電話機などの端末装置を
使用して無線による通信を行うシステムである。移動体通信には、携帯電話、
ポケットベルなども含まれる。
- 衛星通信技術の研究
衛星通信は、人工衛星を中継して行う無線通信のことをいう。衛星通信は、1つの
人工衛星でカバーできる通信可能区域が広いということ、および地上局を設置すれば
すぐに通信が可能であることなどから、利用がますます拡大している。
- マルチメディアの展開
マルチメディアは、文字データのほかに、図形、音声、画像(静止画、動画)などの
多様なデータを複合化して利用することをいう。
- コンピュータ・グラフィックスの利用
コンピュータ・グラフィックス(CG)は、コンピュータを介して、図形や画像を作成、表示
することをいう。立体(3D)映像の研究も盛んに行われている。
- スーパーコンピュータの研究
スーパーコンピュータは、科学技術計算において、計算速度の最も速いコンピュータ
のことである。
- ニューロンコンピュータの研究
ニューロンコンピュータは、生物の神経回路網をモデルにしたコンピュータのことをいう。
ニューロンコンピュータにおいては、人間の神経細胞の機能をモデル化した
ニューロンモデルと、それを多数集めて相互につないで構成したニューラルネットワーク
によって情報処理を行う。ニューロLSIの研究も行われている。
- ファジーコンピュータ
ファジーコンピュータは、あいまいさを含んだルールを用いて行うファジー推論を行う
コンピュータのことをいう。ファジーチップの研究も進められている。
- 第4世代言語の利用の拡大
第4世代言語は、4GLともいい、オンラインの情報システムを対話型で開発するための
支援ツールである。
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