データ構造とデータベース |
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- データ構造
- データベース
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データ構造体系
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|–木構造
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|–ネットワーク構造
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|–リスト構造
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|–キュー構造
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|–スタック構造
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|–配列構造
データベース体系
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|–関係型データベース
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|–網型データベース
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|–階層型データベース
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1.データ構造
- 配列構造
配列は、テーブル、表などともいい、同じ種類のデータを順番に主記憶装置に記憶
したデータ構造のことをいう。
- スタック構造
スタックとは、棚を意味することから、棚に見立てた記憶領域にデータを格納したり、
取り出したりできるデータ構造のこという。
- キュー構造
キューとは、待ち行列のこといい、キュー構造は、発生したデータが並んで処理の順番
を待っている状態を表現するデータ構造である。
- リスト構造
リストは、データの項目の順序づけられた集合のことをいう。リスト構造は、データが
記憶装置内において記憶されるときに、データ相互の前後関係がリストによって表現
されるデータ構造である。そして、このリスト構造になっているデータを処理することを
リスト処理という。
- ネットワーク構造
ネットワーク構造は、網構造ともいい、論理レコードの分岐した各項目の間に関連を
もつデータ構造である。各項目の間の関係は、ポインタなどによって識別できるように
なっている。
- 木構造
木構造は、ツリー構造あるいは階層構造ともいい、各データの間の関係が全て親子
関係になっているようなデータ構造のことをいう。この構造では、親に対する子は複数
件存在するが、子に対する親は1件だけ存在している。したがって、データにアクセス
するための入り口は1つである。
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2.データベース
- データベース管理システム
データベースの大きな特徴としては、データベースのデータの構造とプログラムとを
切り離して管理することができるということがあげられる。利用者がデータベースを管理
するのを支援するためのソフトウェアとして、データベース・マネジメント・システム
(DBMS)があげられる。これはデータベースの管理を専門に効率よく行うための
システムで、データベースの構造(論理構造、格納構造、物理構造をスキーマという)
の定義や、データの追加、修正、削除などが可能なシステムである。
- データベースの種類
(1) 階層型データベース
階層構造は、木構造とも呼ばれ、データベースに登録されたすべてのデータの
関係が親子関係であり、親に対する子は複数件存在するが、子に対する親は1件
だけ存在している。したがって、データにアクセスするための入り口は1つである。
(2) 網型データベース
網構造は、ネットワーク構造ともいい、親に対する子も、子に対する親も複数件
存在するような構造である。網構造では、登録されたレコードをアクセスするための
入り口が複数ある。
(3) 関係型データベース
関係型データベースは、リレーショナル型データベースともいい、データを行と列
に展開した二次元の表形式で取り扱うデータベースである。このデータベースは
物理的な構造は意識せず、データの論理的な相互関係に着目したデータベースで
ある。
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