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プログラミング



プログラミング
  1. プログラムの作成から実行まで
  2. 流れ図と決定表
  3. 構造化プログラミング
  4. BASICによるプログラミング

     
 プログラミング体系
     |
     |–アルゴリズムを考える
     |    |
     |    |–流れ図(フローチャート)
     |    |
     |    |–決定表(デシジョンテーブル)
     |
     |–プログラム作成・編集
     |    |
     |    |–構造化プログラミング
     |
     |–プログラムの翻訳
     |    |
     |    |–BASIC
     |
     |–プログラムの連系編集
     |
     |–プログラムの実行

1.プログラムの作成から実行まで


            手順
             ↓
        アルゴリズムを考える
             ↓
        プログラム作成・編集
             ↓
        プログラム翻訳
             ↓
        プログラム連係編集
             ↓
        プログラム実行
  • アルゴリズムを考える

     コンピュータを使用して、何かの問題を解決するためには、そのための具体的な
    処理手順を考える必要がある。アルゴリズムは、算法ともいい、問題解決のための
    処理手順のことをいう。アルゴリズムは、一般に流れ図(フローチャート)の形式で
    図式化される。また、アルゴリズムを考えるためなどに、決定表(デシジョンテーブル)
    が用いられることもある。
  • プログラムの作成と編集

     プログラマは、アルゴリズムを表現した流れ図をもとに、プログラム言語を用いて
    ソースプログラムを記述する。この作業はコーディングと呼ばれている。
    机上デバッグ(バグ修正)は欠かせない作業である。

  • プログラムの翻訳

     プログラム言語で記述されたソースプログラムを、機械語の形式のオブジェクト
    プログラムに変換することを、プログラムの翻訳という。この作業をコンパイルという。
  • プログラムの連係編集

     プログラムは、一般に機能単位に複数のプログラムに分割して作成される。このような
    分割されたプログラムのことをモジュールと呼ぶ。プログラムのモジュール分割化を行う
    場合、あるモジュールから他のモジュールをCALL命令で呼び出して実行する。
    そのためには、翻訳したオブジェクトモジュールと別に翻訳されたオブジェクトモジュール
    などとの結合を行う必要がある。この作業をリンク(リンケージ)という。
  • プログラムの実行

     連係編集されて作成されたロードモジュールは、補助記憶装置から主記憶装置へ
    ロードしてそのまま実行することができる。プログラムを実行した結果については、
    画面上に出力される場合、プリンタにリストされる場合、データファイルへ出力する場合
    などがある。

2.流れ図と決定表
  • 流れ図(フローチャート)

     流れ図は、アルゴリズムを図式化して表現したものである。流れ図には、プログラム
    における一連の演算を表現するプログラムフローと、情報処理システムの処理ステップ
    使用するデータ、出力するデータなどについて記述するシステムフローがある。

    ソート処理

    ソート
    ユーティリティ

    マスタ
    ファイル

    マスタ更新

    リプロ処理

    ファイル
    ユーティリティ

  • 流れ図記号

     流れ図記号は、流れ図において、演算、データなどを表現するための記号である。

  • プログラム流れ図の種類

     プログラム流れ図には、JIS「情報処理用流れ図記号」やNSチャート、PADなどが
    ある。

  • 決定表(デシジョンテーブル)

     決定表は、デシジョンテーブルともいい、問題の記述において起こりうる全ての条件と
    それに対して実行すべき動作とを組み合わせた表のことをいう。アルゴリズムを考える
    ときに、その処理条件を明らかにするのにも役立つ。


3.構造化プログラミング
  • 順次構造


     順次構造は、連続構造または順番構造ともいい、処理を上から順番に実行していく
    構造である。
  • 分岐構造

     分岐構造は、選択構造またはブランチ構造ともいい、判断記号の中に記述された
    条件の内容を判断し、その評価によって処理の流れを変える構造である。

  • 繰り返し構造

     繰り返し構造は、反復構造またはループ構造ともいい、処理を繰り返して実行する
    ための構造である。繰り返し構造を記述する場合は、ループ端を用い、その中に
    終了条件を指定する。

4.BASICによるプログラミング
  • BASICの文法


    (1) BASICの文

        文は、1つの命令と命令に与えるオペランドからなる。

    (2) BASICの変数

        値を格納するための領域に名称を対応させたものが変数である。

    (3) 定数

        変更されない値のことをいう。文字定数、数値定数がある。

    (4) 算術演算

        プログラムの中で加算などの算術演算を行う場合は、算術演算子を使用する。

    (5) 関係演算

        プログラムの分岐構造などにおいて、条件判断を行う場合は、関係演算子などを
       用いる。関係演算子は、2つの数値を比較するときに用い、比較した結果は、
       真(TRUE)、偽(FALSE)で得られる。

    (6) 論理演算

        プログラムの分岐構造などにおいて、条件判断を行う場合などに、論理演算は
       用いられる。論理演算子は、複数の条件を調べたりするのに用いられる。

    (7) 関数

        関数は、与えられたある引数に対して、一定の演算を行い、演算の結果を返す
       機能を持つ。

    (8) 演算の優先順位

        プログラムの中の演算は、次の順に処理される。

               ()で囲まれた演算
                    ↓
                   関数
                    ↓
                  べき乗
                    ↓
                  負号(-)
                    ↓
                   *、/
                    ↓
                   +、-
                    ↓
                関係演算子(<など)

  • BASICの命令

    (1) DIM

    (2) INPUT

    (3) PRINT

    (4) IF~THEN~ELSE

    (5) FOR~NEXT

    (6) READ

    (7) END

  • BASICのプログラム

    (1) 1次元配列の処理

    (2) 2次元配列の処理

    (3) 奇数、偶数の判定

    (4) 平均の算出

    (5) 最大値、最小値を求める

    (6) ソート(並べ替え)