Linux環境設定
- /etcとローカルシステムの設定
/etcディレクトリは、ユーザーやグループの設定、ネットワーク関連の設定など、ローカルホスト独自の設定が保存されています。
- /etc/inittabは、Linuxの起動時、あるいはシステムの稼動中、どのようなプロセスを実行するかの処理内容が記述されています。
- /etc/initは、ランレベルと呼ばれる実行状態をもっています。
- /etc/inittabの書式
2:12345:respawn:/sbin/mingetty tty1
① ② ③ ④
①:ID エントリーの識別子(1~4文字)
②:ランレベル どのランレベルで実行するかを設定
③:アクション initがどのように振舞うかを設定
④:プロセス 実行されるプロセス - /etc以下の設定ファイル
・ /etc/auto.master、/etc/auto.misc
自動マウント機能(autofs)に参照される設定ファイルです。
・ /etc/conf.modules
/sbin/modprobeコマンドに参照される設定ファイルです。
・ /etc/crontab
定期的に起動させたいコマンドがある場合に設定するファイルです。
・ /etc/exports
NTFサーバーにより参照される設定ファイルで、Linux上のディレクトリをNFSクライアントに公開します。
・ /etc/fstab
ファイルシステムに関する情報を記述する設定ファイルです。
・ /etc/hosts
同一ラン上のIPアドレスとホスト名を対応させ、名前解決を行う設定ファイルです。
・ /etc/host.conf
ホスト名をIPアドレスに変換する際の処理順序を定義する設定ファイルです。
・ /etc/isapnp.conf
/sbin/isapnpコマンドに参照される、Pulag&Playに対応したISAバス用拡張カードの情報を記述する設定ファイルです。
・ /etc/ld.so.conf
/libまたは/usr/lib以外のディレクトリ上にある共有ライブラリを利用する場合は、このファイルにディレクトリへのパスを記述します。
・ /etc/lilo.conf
Linuxの起動時に利用されるプログラムLILOの設定ファイルです。
・ /etc/passwd
ローカルホスト上のユーザーアカウントに関する情報が記述された設定ファイルです。
・ /etc/printcap
lpdに参照される、プリンタの動作に関する設定ファイルです。
・ /etc/profile
サイト全体に適用されるスタートアップファイルの一種で、bashなどシェルの起動時に参照されるファイルです。
・ /etc/resolv.conf
ネームサーバーのIPアドレスとドメイン名を記述し、どのネームサーバーで名前解決するかを設定するファイルです。
・ /etc/HOSTNAME
コンピュータ名(ホスト名)を定義する設定ファイルです。
・ /etc/group
ホストに登録されたユーザーがどのグループに所属しているかを記述する設定ファイルです。
・ /etc/securetty
rootログインを制御するための設定ファイルです。
・ /etc/inetd.conf
メモリ上に常駐するサーバーアプリケーション(デーモン)の動作を決める設定ファイルです。 - ランレベルの設定
・ ランレベルの仕組み
ランレベル毎に異なるデーモンを起動する仕組みは、/etc/rc.d以下にあるディレクトリの内容から判断できます。 - ランレベル設定ユーティリティ
・ ntsysv
ランレベルの変更
・ tksysv
デーモンの変更
- カーネル再構築
新しいカーネルのバージョンが公開されたときにはカーネルの再構築を行うことが肝要です。
- カーネル再構築の手順
・ make mrproper
設定ファイル(/usr/src/linux/.config等)やモジュール、オブジェクトなどが削除され、カーネルのソースコードツリーを
初期状態に戻します。
・ make config, make menuconfig, make xconfig
カーネル設定ファイル編集用のユーザーインターフェースの役割を果たすコマンドです。
・ make dep
各ソースファイルとヘッダファイルの依存関係を更新します。
・ make clean
オブジェクトファイルなど、前回のコンパイル時に作成されたファイルを削除します。
・ make zlmage, make bzlmage
ソースコードをコンパイルし、カーネルのイメージファイルを生成するマクロコマンドです。
・ make zlilo, make bzlilo, make zdisk, make bzdisk
これらのマクロコマンドには、ソースコードのコンパイル後にLILOの設定を行うなど、なんらかの処理が付属しています。
・ meke modules
カーネルの設定時に[m]を選択した項目について、モジュールが生成されます。
・ make modules_install
生成されたモジュールを所定のディレクトリへコピーします。 - カーネルコンフィギュレーション
・ カーネルの設定は、設定ファイルを直接編集せずに、make configなどのマクロコマンドを利用して設定します。
直接編集しないのは、整合性が保てなくなることがあるためです。
・ X Window SystemとTcl/Tkをインストールしていれば、X画面上でカーネルの再構築を行うことができます。
/usr/src/linuxディレクトリへ移動してmake xconfigを実行すると再構築用の画面が表示されます。 - 日本語訳Configure.helpの入手先
http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/Configure.help/ - カーネル再構築の設定項目
・ ・・・・・・・・ - パッチの当て方
・ ・・・・・・・・ - コンパイル後の留意点
・ カーンネル本体部分とモジュール部分のコンパイル作業を開始
コンパイル完了後には、生成されたカーネルイメージを適切なディレクトリへコピーし、モジュールのインストールと
LILOの再インストールを行います。
・ カーネルイメージのコピー
適切なディレクトリ(/boot等)へコピーし、ファイル名を変更します。
・ モジュールのインストール
インストール後はモジュール間の依存関係を更新するため、make modules_installの実行後には/sbin/depmod -a
を必ず実行してください。
・ RAMDISKイメージの作成
カーネル再構築時にBlock devicesカテゴリーのLoopback devide supportでyまたはmを選択していなければなり
ません。同じカテゴリーのRAM disk supportとInitial RAM disk supportについても、yを選択してください。また、
LILOを再インストールする
ときには、/etc/lilo.confのimagesセクションにinitrd=/boot/initrdのようなRAMDISKイメージを指定する記述が
必要となります。 - LILOの設定について
・ LILO(Linux LOader)は、ハードディスクと密接な関係があるため、起動時に利用されるファイルに何らかの変更が
加えられた場合には、再設定する必要があります。
手作業で編集するには、/etc/lilo.confを編集します。シェルスクリプトによる対話形式で変更することもできます。
・ LILOが必要とするファイル
・ /boot/boot.b
LILOの第二段階のブートローダです。
・ /boot/map
LILOのマップファイルです。
・ Linuxカーネル
Linuxカーネルのイメージファイルです。
・ メッセージファイル
LILOの起動時、プロンプトの直前に表示されるメッセージです。
・ /etc/lilo.confの書式
・・・・・・・・ - LILOの留意点
・ マスターブートレコード(MBR)へインストールする場合
誤った設定でLILOをインストールすると、LinuxはもちろんのことWindowsの起動もできなくなります。
Windows用に初期化するには、FDISK /MBRを実行する。
保存されているブートセクタを復元するには、/sbin/lilo -uを実行する。
・ Linuxパーティションのブートセクタへインストールする場合
MBRよりも比較的安全です。但し、LILOをインストールするパーティションをアクティブに設定する必要があります。
・ フロッピーディスクへインストールする場合
最も安全な方法です。
・ 大容量ハードディスクでLILOを使う場合
LILOはBIOSによる制御を受けるため、LILOで起動するためのファイルを全て1024シリンダー以前に保存する必要が
あります。
・ LILOのアンインストール
複数OSを選択して起動できるようにLILOを設定している場合は、注意が必要です、Linux以外のOSも起動できなくなる
可能性があります。アンインストールするには、/sbin/lilo -uで実行します。
- カーネル再構築の手順
- 共有ライブラリとモジュールの設定
共有ライブラリとローダブルモジュールに関する基本的な利用方法を説明します。
- モジュールとは
・ モジュール(ローダブルモジュール、カーネルモジュール)とは、カーネルと分離させた個別のプログラムのことです。 - ・ モジュールの利用方法
モジュールの呼び出しにはkmodが利用されます。ユーザーはkmodに委ねることで特に考える必要はありません。 - ・ /sbin/modprobeと/etc/conf.modulesの記述方法
/sbin/modprobeコマンドは、モジュール名を引数として実行すると、適切な処理を行ってモジュールをロードします。
(依存関係のあるモジュールも自動でロードします) - ・ ライブラリーとは
様々な機能を提供する、汎用的なプログラムの集合です。
DLL:ダイナミックリンクライブラリー・・・必要に応じて呼び出される
SLL:スタティックリンクライブラリー・・・コンパイル時に組み込まれる - ・ ライブラリーのインストールについて
共有ライブラリーをインストールした後には、適切なDLLを参照するために必要な/etc/ld.confの更新が必要となるので、
/sbin/ldconfigを実行してくさださい。
- モジュールとは
ユーザー環境設定
- シェル環境設定
カーネルとユーザーの仲介役としての機能を提供します。
- ・ bashの環境設定ファイル
bash(Bourne Again SHell)は、ほどんどのLinuxディストリビューションで、デフォルトのシェルとなっています。
bash(/bin/bash)は、起動時に/etc/profileが存在することを確認し、その内容を実行します。 - ・ bashの環境設定ポイント
・ コマンドサーチパスの設定
/etc/profileや~/.bashrcなどのファイルに、環境変数PATH(ディレクトリへのパス)を設定します。
PATH=・・・・:$PATHのように、末尾に$PATHを設定しないと情報が失われてしまうので注意してください。
・ エイリアスの設定
エイリアスとは別名のことで、bashの内部コマンドaliasを利用して設定します。
エイリアスの効用は、コマンド名に覚えやすい別名を付けるだけでなく、引数にオプションを指定することで、コマンドの
挙動を変更できることにもあります。
・ umaskの設定
ユーザーがログインするときには、そのユーザーが作成するファイル/ディレクトリにデフォルトのアクセス権限
(パーミッション)を設定するため、ユーザーIDの判定結果により引数を変えてumaskコマンドを実行します。
このコマンドを一度実行すると、子プロセス、孫プロセスへと引き継がれるので、通常は/etc/profileに記述し、
ログインシェルの初期化段階で実行されるようにします。 - ・ シェルスクリプト
シェルスクリプトと呼ばれるプログラムを解釈する機能が含まれています。シェルスクリプト自体はテキストファイルですが、ファイルの
先頭行に#!/bin/shのようにシェルスクリプトとの宣言を行い、そのファイルに対して実行権限を与えると、一般的なアプリケーションと
同様に動作します。
・ 準備と実行
シェルスクリプトを解釈するシェルのフルパス(#!/bin/sh)を指定します。
シェルスクリプトに実行属性を与えます。
・ if構文
シェルスクリプト上で条件分岐を行うとき、よく利用されるのがif構文です。
if command1
then command2
else command3
fiif command1
then command2
elif command3
then command4
else command5
fi
・ testコマンド
ファイルの有無の確認や変数の値を比較する場合には、testコマンドを利用します。
testコマンドはbashの内部コマンドで、与えられた条件式を評価し、真又は偽の値を返す働きを持っています。
testコマンドは [ ] で置き換えることができます。if構文と組み合わせて、分岐処理のために利用することが一般的です。
・ 変数の定義
変数にはシェル変数と環境変数の2種類があります。
変数を定義するには、変数名=Dataのように、左辺に変数名、続けて演算子の=、そして右辺に代入する値を指定します。
・ 変数の参照
変数の値を参照する場合には、その文字列の先頭に$を付けます。なお、変数名の直後に他の文字列を記述する必要がある場合は
${変数名}とします。
・ case構文
2つ以上の候補の中から1つを処理する場合には、case構文を利用します。
case variable in
pattern1)
command1
pattern2)
command2
*)
default
esac
・ for~in構文
変数とデータリストの組み合わせがforキーワードで与えられると、その後に挙げられたデータリストの1つを変数に代入し、
do~doneの間に記述されたコマンドを処理します。
for variable in data-list
do
command
done - ・ ドットファイルとは
ファイル名の先頭がドット(.)で始まるファイル全般のことで、アプリケーションの環境設定を行うための設定ファイルなどを指します。 - ・ 主なドットファイル
・ /.Xresources
このファイルに記述された内容は、サイト全体でのXサーバーの設定に追加されます。
但し、~/.Xresourcesをただ作成するだけでは機能しません。反映させるためには、~/xinitrcの中でxrdbを読み取らせるか、
手動でxrdb -merge ~/.Xresourcesを実行する必要があります。
・ /.xinitrc
startxコマンドでXを起動する際に参照される設定ファイルです。
・ /.xsession
xdmでログインする際に最初に実行されるユーザー別の設定ファイルです。
・ /.Xdefaults
~/.Xresourcesとともに利用される、各種Xクライアントのリソース情報を追加設定するためのファイルです。
・ /.signature
Mewなどのメールクライアントに参照される、メール本文に挿入するための署名ファイルです。
・ /.inputrc
GNU Readlineライブラリによって参照される設定ファイルです。
・ /.project
fingerコマンドでユーザー情報が参照されるとき、このファイルの内容がProject:行以下に表示されます。
・ /.plan
~/.projectと同様にfinger -lとしてユーザー情報が参照されるとき、このファイルの内容がPlan:行以下に表示されます。
・ /.forward
このファイルにメールアドレスを記述しておくと、自分宛に到着したメールは、そのアドレスに転送されます。
・ /.bash_logout
シェルにbashを利用している際、ユーザーがログアウトするときに実行されるファイルです。
・ /.bash_history
bashのコマンド履歴が保存されたファイルで、設定情報が保存されているわけではありません。
・ /.emacs
emacs/Mule/XEmacsの起動時に参照され、初期化を行うためのファイルです。
・ /.netrc
ftpコマンドで遠隔地にあるftpサーバーへ接続するときに、このファイルにユーザー名やパスワードなどの情報を記述しておくと、
ftp サーバー名で実行するだけで自動的にログインできます。 - ・ 環境変数の設定
・ 環境変数の定義と確認
環境変数の定義は、/etc/profileや~/.bashrcなどの設定ファイル上で行います。
環境変数の値を確認すrには、シェルからecho $変数名、またはprintenvコマンドを実行します。
・ 主な環境変数
・ PATH
コマンドが実行されたときに評価される変数です。
・ LANG
適切な値を設定しておくと、ウィンドウのコマンドメニューや表示するメッセージをその地域の言語で表示できるようになります。
・ LS_COLORS
lsコマンドでファイルやディレクトリを一覧するときに、ファイル種別や拡張子別に、色分けして表示することが可能です。
・ XMODIFIERS
XIM(X Input Meghod)に対応したアプリケーションに参照sれる環境変数で、kinput2などのFEPを利用して日本語入力を
行う場合に必要となります。
・ JLESSCHARSET
日本語表示に対応したlessコマンドに参照される環境変数です。
・ HOSTNAME
利用しているコンピュータの名前(ホスト名)を持つ環境変数です。
・ BASH_ENV
この環境変数に初期化を行うシェルスクリプトへのパスを設定しておくと、対話的なログイン以外でbashが起動されたときに
実行されます。
・ CDPATH
cdコマンドでカレントディレクトリを変更するとき、この環境変数に設定されたパスが検索対象となります。
・ DISPLAY
X Window Systemで利用される、標準のディスプレイを指定します。
- ・ bashの環境設定ファイル
- 日本語入力設定
CannaとWnn6,ATOK12 SE for Linuxを対象に、キー操作やユーザー辞書といった操作性全般についてカスタマイズする方法を紹介します。
- ・ Cannaの環境設定
Cannaは、かな漢字変換サーバーであるCannaサーバーや日本語辞書などがパッケージ化された、UNIX用の日本語入力システム
です。Cannaサーバーを動作させるには、ランレベルの設定でcannaが起動する設定になっている必要があります。
cannastatコマンドを実行し、Connected to ***と表示されれば、クライアントが接続可能な状態にあると判断できます。
・ Cannaの動作確認
Cannaの状況は、cannacheck -vコマンドで確認できます。
・ カスタマイズファイルを用意する
Cannaのキー操作やユーザー辞書をカスタマイズするには、~/.cannaを用意します。
・ ローマ字かな変換テーブルの指定
/va/lib/canna/dic/default.cbpgaがかな変換テーブルとして利用されます。
設定方法などは、サンプルが用意されていますのでサンプルを有効に活用しましょう。
・ キーバインドのカスタマイズ
Cannaにはいくかの入力モードがあり、そのモードに応じてキーの働きを変えることができます。
・ 日本語入力モード時のキーバインド設定
~/.canna上で定義します。
・ 特殊キーのキーバインド設定
少々面倒な手順が必要となります。別の機会に掲載
・ 全モード共通のキーバインド設定
非日本語入力モードの場合は、~/.emacsに記述します。
・ 変数の設定
ほとんどの変数は、t(真)やnil(偽)を代入することで、設定できます。 - ・ Wnn6の環境設定
Wnn6はemacs-lispで記述されているため、/usr/share/emacs/***/lispディレクトリ以下に置かれているファイルを直接変更
するか、ユーザーのホームディレクトリに置かれた初期化ファイル(~/.emacs)にコードを記述します。
・ JSERVERの起動
Wnn6は、ランレベルの設定でjserver.wnn6が起動する設定になっている必要があります。
・ ~/.emacsの準備
サイト全体の設定を変更せず、ユーザー単位でカスタマイズを行う場合は、~/.emacsへコードを記述します。
・ JSERVERに関する設定
JSERVERをMuleに認識させる必要があります。手動で認識させるには、meta+x set-jserver-hostnameを実行し、JSERVERが
動作しているホスト名を指定します。
・ 句読点と ん の入力
~/.emacsに設定して回避します。
ん:(setq enable-double-n-syntax t)
.:(setq use-kuten-for-period nil)
,:(setq use-touten-for-comma nil)
・ ローマ字⇒かな変換マップの変更
デフォルトとしてhira.elがキーマップとして利用されます。任意のマップを設定する場合は、~/.emacsに設定します。
・ キーバインドの変更
~/.emacs上でキーバインドを再定義すると、ctl+\で起動、Spaceでかな漢字変換などのキー設定が可能です。 - ・ ATOK12 SE for Linuxの環境設定
ATOKを利用した日本語変換はWindowsやMacOSとほぼ同じなので操作方法は記述しません。
・ サーバーの設定
ATOKサーバーを動作させるには、ランレベルの設定でatok12seが起動する設定になっている必要があります。
・ クライアントの設定
ATOKのリソースファイルは、~/.atok12.confと~/.atok12.styの2つで構成されます。
ATOkユーティリティーを起動するには、atok12prxを実行します。
- ・ Cannaの環境設定
- 日本語TrueTypeフォント設定
X Window SystemにTrueTypeフォントをインストールする方法と、システム設定について説明します。
- ・ X-TTの設定
・ XF86Configの確認
/etc/X11/XF86Configに、TrueTypeフォントが置かれているディレクトリへのパスが記述されているはずですので確認して
ください。
・ fonts.dirの作成
フォントの置かれているディレクトリ毎に、fonts.dirが必要です。 - ・ XクライアントでTrueTypeフォントを使う
・ フォント名の調べ方
xfontselを利用すると簡単です。
・ Mule
Muleでは、全てのフォントの横幅が同一でなければならいため、固定幅のフォントを利用することになります。
・ XEmacs
XEmacsは、プロポーショナルフォントに対応しているため、MuleやEmacsのようにフォントの横幅を気にする必要はありません。
・ Netscape Navigator/Communicator
Linux上で動作するNetscape Navigator/Communicatorでは、フォント名のFOUNDRYとFAMILYの部部が、表示可能な
日本語フォントとして認識されます。
・ Tgif
4.0以降は標準で日本語の表示が可能となっています。
・ Qt
QtはGUIツールキットで、統合デスクトップ環境のKDEで利用されています。 - ・ VFlibの設定
VFlibは、TrueTypeフォントなどのベクトルフォントをビットマップ化するために利用されるライブラリです。
・ インデックスファイルの作成
VFlibでTrueTypeフォントを扱うためには、TrueTypeフォント毎に、その内部コードとJISコードを対応させるための
インデックスファイル(*.tti)が必要です。
・ /etc/vfontcapの設定
VFlibで扱うフォントのデータベースとして利用されるこのファイルには、フォントの情報を記述します。
・ VFlibの動作確認
/etc/vfontcapで設定されたフォントは、VFlib付属のktestコマンドを利用すると、正しく設定されているか確認できます。
- ・ X-TTの設定
各種環境設定
- RPMの使い方
パッケージ管理ツールとしてRPM(Red Hat Linux Package Manager)が採用されています。
- ・ インストールモード
パッケージをインストールするときには、rpmコマンドをインストールモードで利用します。
・ バイナリを新規インストールする
パッケージを新規インストールする場合には、-iオプションの後にファイル名を指定して、rpmコマンドを実行します。
・ パッケージをアップグレードする
既にインストールされているパッケージの新バージョンをインストールする場合には、-iではなく-uオプションを指定して
実行します。
・ 依存関係を無視してインストールする
依存関係を無視してインストールする場合には、–nodepsオプションを指定して実行します。
カーネル関連のパッケージなど、上記の方法でもインストールできない場合は、–forceオプションを指定して実行します。
・ インストールモードのオプション一覧
・・・・・・ - ・ クエリモード
・ あるパッケージがインストールされているかどうか調べる
RPMパッケージの情報を表示したり、ふくまれているファイルをインストール前に確認する場合には、-qオプションから始まる
クエリモードでrpmコマンドを実行します。
・ 未インストールのパッケージについて調べる
パッケージ情報を表示する場合には、-qpi、含まるれるファイルを一覧する場合には、-qplをオプションに指定して実行します。
・ パッケージの情報を調べる
-qiオプションを指定して実行します。
・ パッケージに含まれるファイル全てを表示する
クエリモードで-lオプションを指定、未インストールのパッケージは、-pオプションを加えて実行します。-qpl
・ あるファイルがどのパッケージに含まれているかを調べる
クエリモードで-fオプションを加えて対象のファイル名を指定すると、所属するパッケージ名を調べることができます。
・ 依存しているパッケージを調べる
クエリモードで-Rオプションを加えることで、目的のパッケージの動作に必要なライブラリや他のパッケージを調べることが
できます。
・ クエリモードのオプション一覧
・・・・・ - ・ アンインストールモード
・ 依存n関係のないパッケージをアンインストールする
-eオプションを指定して実行します。
・ 依存関係を無視してパッケージをアンインストールする
-eオプションに加え–nodepsを指定して実行します。 - ・ ビルドモード
・ ソース形式のパッケージをインストールする
ソース形式のパッケージ(SRPM)のインストールは、バイナリ形式のパッケージ(RPM)と同じです。
・ SRPMをコンパイルする
–rebuildオプションをつけてrpmコマンドを実行します。 - ・ SPECファイルの作成
SPECファイルを編集することで、メインのソースコードにパッチを当てたRPMを作成したり、コンパイル時のオプションを変更したり
することが可能です。
・ オリジナルRPM完成までの流れ
○ ソースやパッチを入手する。
○ SPECファイルのデータ定義エリアを書き換える。
○ 適当なディレクトリでソースを解凍し、必要であればパッチを当てる。
○ 付属のドキュメントを読む。
○ ./configure –helpを実行し、設定可能なオプションを調べる。
○ ./configureを実行する。
○ makeに成功することを確認する。
○ /tmpディレクトリなどのダミー領域へ、仮インストールする。make install
○ 仮インストール先の先頭ディレクトリへ移動し、find * > ~/karilist.txtなどとして、作成されたファイル/ディレクトリを確認する。
○ SPECファイルの%setup~%installセクションを完成させる。
○ 作成したディレクトリリストをもとに、SPECファイルの%filesセクションを完成させる。
○ rpm -bb ***.specを実行し、RPMが作成されることを確認する。
・ データ定義部分の記述
データ定義部分には、パッケージに関する情報やファイルの入手先などを記述します。
・ 各セクションの記述
・ %description
パッケージに関する情報を記述するセクションです。
・ %prep
コンパイル作業の開始前に行う処理内容を記述するセクションです。
・ %build
コンパイルの具体的な作業手順を記述するセクションです。
・ %install
コンパイル作業で生成されたバイナリをインストールするため、その作業手順を記述するセクションです。
・ %clean, %pre, %post, %preun, %postun
ソースディレクトリの削除といったコンパイル後の処理や、作成されたパッケージが実際にインストールされるときの
前処理/後処理を記述するセクションです。
・ %files
パッケージに含めるファイルを指定するセクションです。
・ %changelog
パッケージの変更履歴を記述するセクションです。
・ パッケージの作成
SPECファイルをもとにパッケージを作成する場合は、rpmコマンドを利用します。-bから始まるオプションを指定することで、
バイナリパッケージのみ作成したり、SPECファイル中の特定セクションだけを実行したりすることが可能です。
- ・ インストールモード
- 印刷環境構築
ローカルのパラレルポートに接続されたプリンタを利用することを基本とし、日本語を含むテキストファイル、PostScriptファイルの2種類を印刷できるように設定する方法を解説します。
- Linuxの印刷環境
Linuxで標準的に利用される印刷システムでは、ユーザーがlprコマンドを実行することにより、印刷イメージが一時保存領域へコピー
され、印刷ジョブが開始されます。そして、一時保存領域から印刷イメージをlpdがプリンタへ送信することにより、印刷処理が完了
します。
・ パラレルポートの設定
プリンタのセットアップを行うためには、カーネルによってパラレルポートが有効になっていなければなりません。
確認方法:dmesg | grep lp
プリントサーバー経由で印刷する場合には、ホスト名やIPアドレスの定義など、ネットワークに関する設定を完了している必要が
あります。
・ スプーリングディレクトリ(一時保存領域)の作成
/var/spool/lpdディレクトリ以下にプリンタ名のディレクトリを作成し、それを利用することが慣例になっています。
・ その他
Linux Boxをプリントサーバーとする場合には、クライアント側のホスト名を/etc/hosts.lpdに記述しておかなければなりません。
・ /etc/printcapの編集
lprコマンドによりスプーリングが実行されると、lpdは/etc/printcapを参照します。このファイルには、プリンタ名、プリンタの
デバイスファイル名などの必要な情報を記述します。 - 印刷用のコマンド
・ lpr
印刷ジョブを生成し、指定されたファイルをプリンタキューに登録するコマンドです。
・ lpq
現在キューに登録されている印刷ジョブの情報を表示します。
・ lprm
現在キューに登録されている印刷ジョブを削除します。
・ lpc
lpdを管理するコマンドです。 - Ghostscriptの設定
Linux/UNIXの印刷環境では、PostScriptを採用したプリンタ、いわゆるPSプリンタの利用が前提となっています。
GhostscriptはPostScriptをエミュレートして非PSプリンタへの出力を可能とします。 - フィルタの作成
Ghostscriptで印刷実行時のフィルタを利用する場合には、コマンドラインに修正を加えたものをシェルスクリプトとして保存し、
実行権限を与えておきます。
- Linuxの印刷環境
- PCカード設定
EthernetやSCSIなどの拡張カードを利用するためにPCMCIA-CSというパッケージが必要です。
- ・ PCMCIA-CS
メジャーなEthernetカード、SCSIカード、モデムカードの多くに対応しています。
参考サイト
http://pcmcis.sourceforge.org/
ftp://sourceforge.org/pcmcia/
http://www.st.rim.or.jp/~adats/WL/SUPPORTED.CARDS.jp.html
http://www.cs.utexas.edu/users/kharker/linux-laptop/ - ・ PCMCIA-CSのインストール
PCMCIA-CSのコンパイルは、付属のMakeFialeに定義されたマクロを利用します。make configで設定を済ませて、make allを
実行します。make installでモジュールをインストールします。 - ・ PCカード関連のコマンド
・ cardctl
cardctlコマンドは、PCカードスロットを監視/制御する目的で利用されます。
・ cardinfo
cardinfoコマンドは、カードの取り外しやリセットなどの操作を行います。 - ・ PCMCIA-CSの主な設定ファイル
・ /etc/rc.d/init.d/pcmcia
RedHat系ディストリビューションでは、PCカードサービスは/etc/rc.d/init.dディレクトリに置かれたpcmciaというシェルスクリプト
により、起動/停止/再起動の処理を行います。
PCカードサービスを手動でコントロールする場合には、/etc/rc.d/init.d/pcmciaへ次のような引数を与えて実行します。
サービスの開始 /etc/rc.d/init.d/pcmcia start
サービスの停止 /etc/rc.d/init.d/pcmcia stop
サービスの再開 /etc/rc.d/init.d/pcmcia restart
・ /etc/pcmcia/config.opts
PCカードコントロールのI/OアドレスやIRQなど、PCカードサービスの基本設定に関する情報が記述されたファイルです。
・ /etc/pcmcia/config
PCカードのデータベースファイルで、PCMCIA-CSがサポートするPCカードの識別名と使用するデバイスドライバなどの情報が
定義されています。
・ /etc/sysconfig/pcmcia
PCカードコントローラの設定ファイルで、PCMCIA-CSを有効にするかどうか、搭載されているチップの種類は何かなどに関して、
適切な値を変数に設定しておく必要があります。 - ・ スキーマの活用
・ NIC
PCMCIA-CSでは、IPアドレスなどNICの設定情報を/etc/pcmciaディレクトリのnetwork.optsへ記述することが想定されて
います。
・ その他のPCカード
NIC以外のPCカードについても、/etc/pcmciaディレクトリの*.optsファイルを設けることにyほり、設定を使い分けることが
可能です。
- ・ PCMCIA-CS
- ダイヤルアップ環境設定
Linuxで利用できるPPP実装系としては、pppd八ケージと、PPxPの2種類が主流となっています。
- ・ 事前準備
・ 必要なパッケージ
PPxPを利用するには、次のパッケージが必要となります。
PPxP、userlink、readline、ncurses、XPM、Tcl、Tk、forms
・ userlink/ethertapの設定
PPxPを利用するには、トンネルドライバのuserlinkが必要です。
ethertap経由でPPxPを実行できるようにするには、Networking optionsセクションのKernel/User netlink socketと
Netlink device emulation、それとNetwork device supportセクションのEthertap network tapの3箇所を有効にします。
そしてその新しいカーネルで再構築した後、mknod /dev/tap0 c 36 16を実行すれば可能です。
・ ユーザー登録とデバイスの設定
PPxPを利用する一般ユーザーは、ttyとuucpグループに属していなければなりません。手動でグループに追加しても良いですが、
ppxpusraddコマンドで追加することができます。
・ モデムの動作確認
モデムやPHSデータカードなどの通信機器は、cuコマンドで動作確認を行います。 - ・ ダイヤルアップの設定
ppxpを実行すると、ppxp>プロンプトが表示されるので、qdialを実行して設定を行います。
指定したファイルは、~/.ppxp/confディレクトリに保存されます。 - ・ PPP接続の開始と終了
ppxpを実行すると、ppxp>プロンプトが表示されるので、connectを実行するとダイヤルアップが開始されます。
切断するには、disconnectを実行します。PPxPを終了するには、quit、一時的に抜ける場合はbyeを実行します。
- ・ 事前準備
- メール送受信
メールの送受信を行うユーティリティはMAT(Mail Transfer Agent)と呼ばれ、sendmailやqmailが代表的です。
- ・ IM
IM(Internet Message)とは、インタネットメール/ニュースを扱うためのプログラムで、Mewを使ってメールを送受信するときに必要と
なります。
・ IMの設定
IMを利用してメールの送受信を行うためには、設定ファイルの~/.im/Configを作成する必要があります。
・ IMの使い方
一般的なIMの利用方法としては、Mewでメールを送受信することです。
・ Mewのサマリーバッファのカスタマイズ
Mewのサマリーバッファに表示されるないようは、~/.im/ConfigのForm=行を編集することでカスタマイズ可能です。 - ・ fetchmail
fetchmailは、リモートホストからメールを受信し、それをローカルホストに転送するためのプログラムで、ISPなどに置かれた
メールボックスからメールを取り出すために利用されます。
・ fetchmailconf
fetchmailconfは、fetchmailが参照する設定ファイルの~/.fetchmailrcを作成するためのユーティリティで、X Window System
上で動作します。
・ fetchmailの使い方
fetchmailは、目的に合ったオプションを付け、コマンドラインとして実行します。
- ・ IM
- Mewによるメール送受信
Mule/XEmacsで動作するメールクライアントの代表がMewです。
- ・ 準備
Mewは、Mule又はXEmacs上で動作します。 - ・ Mewの起動
Mewを起動するには、Mule/XEmacsを起動した後にMeta+x mewを実行するか、メールアイコンをクリックして実行します。 - ・ Summaryモード
Mewの起動直後に表示される画面はSummaryモードと呼ばれます。 - ・ Draftモード
Summaryモードでwキーを押すと、新規メッセージ作成用に切り替わります。この画面をDraftモードと呼びます。 - ・ マルチパートメールの作成
作成したメールに添付ファイルを付けて送信する場合には、DraftモードでCtrl+c Ctrl+aを実行し、マルチパートを作成します。 - ・ アドレス帳の使い方
~/.im/Addrbookをアドレス帳データベースファイルとして利用できます。
- ・ 準備