02 演算子
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算術演算子
- 算術演算をするための演算子。
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演算子 = 変数に値を代入する + 加算 - 減算又は負の値を表す * 乗算 / 除算 % 乗算、除算で余りを求める ++ 値に1を増やす(インクリメント) -- 値から1を引く(デクリメント) -
インクリメント、デクリメントの使用例。
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【例】インクリメント、デクリメント y=x++ yに値を代入してからxに1を加える y=x-- yに値を代入してからxから1を引く y=++x xに1加えてからyに値を代入する y=--x xから1引いてからyに値を代入する
- 算術演算をするための演算子。
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比較演算子
- 左辺と右辺の値を比較して、真の時は「true」の、偽の時は、「false」の値を返します。
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比較演算子 x == y xとyは等しい x != y xとyとは等しくない x < y xはyより小さい x <= y xはyより小さいか等しい x > y xはyより大きい x >= y xはyより大きいか等しい x === y xはyと等しい。型の変更を行わない(JavaScript1.3追加分) x !== y xはyと等しくない。型の変更を行わない(JavaScript1.3追加分)
- 左辺と右辺の値を比較して、真の時は「true」の、偽の時は、「false」の値を返します。
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論理演算子
- 左辺と右辺を論理演算し、真の時は「true」の、偽の時は「false」の値を返します。
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論理演算子 x && y AND(xかつy) x || y OR(xまたはy) x ! y NOT(xはyでない)
- 左辺と右辺を論理演算し、真の時は「true」の、偽の時は「false」の値を返します。
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代入演算子
- 右辺の値を左辺に代入する演算子。
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代入演算子 x += y 左辺に右辺の値を加算し結果を左辺に代入(x=x+yと同じ) x -= y 左辺に右辺の値を減算し結果を左辺に代入(x=x-yと同じ) x *= y 左辺に右辺の値を乗算し結果を左辺に代入(x=x*yと同じ) x /= y 左辺に右辺の値を除算し結果を左辺に代入(x=x/yと同じ) x %= y 左辺に右辺の値を 除算し余りを左辺に代入(x=x%yと同じ)
- 右辺の値を左辺に代入する演算子。
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文字列演算子
- 文字列の連結を行う演算子。
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文字列演算子 "文字列A" +
"文字列B"「文字列A」と「文字列B」を連結する a += "文字列b" aの後に「文字列b」を追加する
- 文字列の連結を行う演算子。
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ビット演算子
- 値をビット単位で演算します。
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コンピュータは、文字列も数値も全てビット単位(2進数)で処理しています。ビット演算子は、値をコンピュータと同じように、ビット単位で取り扱う演算子です。
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ビット演算子 ~ ビットの反転 & ビットの論理積(AND) | ビットの論理和(OR) ^ ビットの排他的和(XOR) << ビットの左シフト >> ビットの右シフト >>> ビットの論理右シフト <<= ビットごとの左シフトの代入 >>= ビットごとの右シフトの代入 >>>= 論理右シフトの代入
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new演算子
- オブジェクトのインスタンスを作成する演算子。
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new演算子 オブジェクト名 = new
オブジェクトタイプ (値1、値2、....、値n)
- オブジェクトのインスタンスを作成する演算子。
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条件演算子
- 条件式が真「true」の時と偽「false」の時で、違った処理を行う演算子。
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条件演算子 条件式 ? x:y 条件式を評価して、真「true」の時はxの、偽「false」の時はyの値を参照する
- 条件式が真「true」の時と偽「false」の時で、違った処理を行う演算子。
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その他演算子
- 式や値を括るカッコや、オブジェクトやメソッドを区切るピリオドなども演算子。
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その他演算子 [ ] 配列の添え字を括る ( ) 値や数式を括る、オブジェクト・プロパティ・メソッドを区切る
- 式や値を括るカッコや、オブジェクトやメソッドを区切るピリオドなども演算子。
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typeof()演算子(JavaScript1.1)
- 数値・文字列・変数・オブジェクトなどの型を調べる演算子。
- 【例】
var suzei = 123
var mozi = "YMB"
var item = null
var today = new Date()
var fanc = blur
document.write(typeof(suzi) + "<br>")
document.write(typeof(mozi) + "<br>")
document.write(typeof(item) + "<br>")
document.write(typeof(today) + "<br>")
document.write(typeof(fanc) + "<br>")
document.write(typeof(nashi))
- 数値・文字列・変数・オブジェクトなどの型を調べる演算子。
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void()演算子(JavaScript1.1)
- 値を返さずに式を評価する演算子。
- 【例】
<A href="javascript:void(fanc())">ここをクリックするとfanc()が呼ばれます</A>
- 値を返さずに式を評価する演算子。
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delete演算子(JavaScript1.2)
- 指定したオブジェクト・プロパティ・配列の要素の削除を行う演算子。
- 「delete」の処理が正常に行われた場合、「undefined」と「true」の値を返し、そうでなければ「false」の値を返します。
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delete演算子 delete オブジェクト名
delete オブジェクト名.プロパティ名
delete 配列名[インデックス]
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【例】では、「delete」演算子を使って「hairetu[2]」の配列の要素を削除しているので、「document.write()」で書き出された結果は、「0番目/1番目//3番目」となります。
- 【例】
<script language="JavaScript1.2">
<!---
hairetu=new array("0番目","1番目","2番目","3番目");
delete hairetu[2];
document.write(hairetu.join("/"));
//--->
</script>
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演算子の優先順位
- それぞれの演算子には、優先順位があります。
- 上に行くほど優先順位が高くなります。
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演算子の優先順位 ( ) [ ] .
! ~ - ++ -- typeof void
* / %
+ -
<< >> >>>
< <= > >=
== !=
&
^
||
&&
?:
= += -= *= /= %= <<= >>= >>>= &= ^= |=